東京浅草の名門「小松竜道場」 ―門下生×保護者×指導者』の三位一体が基本―
戦後間もない1949年頃から浅草で青少年教育・育成を目的として設立されたのが小松竜道場です。初代代表、吉田末蔵は秋田県出身、東京浅草で青果店を営みました。若かりし頃の末蔵は、千住の「やっちゃ場」で仲間達と関東近隣で開催される相撲大会に参戦し「小松竜」の四股名で活躍しました。その四股名を冠した看板を浅草に掲げたのが小松竜道場の始まりです。私財を費やし自宅の裏に土俵を作り、相撲を通じて青少年の教育・育成に努めました。その精神は、息子の吉田賢治に受け継がれ、そして現在に至っています。
小松竜道場は、相撲が強くなることだけではなく、思いやりや協調性を重要視し上級生が後輩の面倒をみる「子供先生」制度を確立しています。
特に、上級生はあらゆる場面で後輩の面倒を見てくれます。その中で「教える」、「伝える」ことには何が必要なのかを考え、「学ぶ」や「工夫」に繋げていき成長していきます。何よりも自覚が芽生えることが一番の成果だと感じます。
後輩は先輩の指導を受けることで「感謝」や「尊敬」、そして「仲間意識」の気持ちが芽生えます。先輩が後輩の面倒をみて、後輩が先輩を慕う。
年齢を超えて皆が刺激し合い、成長できる環境が整っていることが小松竜道場の最大の利点です。
また、指導者たちも共に「学ぶ」の理念で門下生に接しています。純粋無垢で、伸び盛りの門下生たちの考えや行動には学ぶことが多くあり、「相撲」を通じて一緒に成長することができるのです。
今後も小松竜道場は、門下生×保護者×指導者の三位一体で取り組んで行きます。
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